Story
Kyomei7.8 ブランドストーリー
私たちの旅は、静寂と厳しさが共存する北海道の冬から始まりました。澄み切った空気、果てしなく続く雪原、そして静かに息づく大自然。その美しさに触れたとき、私たちは「本当に豊かなものとは何か」を考え始めました。それは決して装飾過多なものではなく、むしろ余計なものを削ぎ落とした先に残る、本質的な心地よさ。その答えを形にするために生まれたのが、Kyomei7.8です。
私たちが手がけるのは、厳選された天然素材から生まれるテキスタイル。カシミヤの繊細なぬくもり、ウールのしなやかな強さ、そして自然が生み出す風合いの豊かさを大切にしています。特に、羊毛やカシミヤといった素材は、時を重ねるごとに深まる味わいを持ち、使う人の生活に寄り添いながら、その人だけの風合いへと育っていきます。
デザインのインスピレーションは、北海道の自然そのもの。風が作る雪紋、湖面に映る空の色、樹々が刻む年輪。これらの有機的な形や色の移ろいが、私たちの製品に息づいています。単なる衣類やインテリアアイテムとしてではなく、「暮らしに溶け込む風景の一部」として、日々の営みにそっと寄り添う存在でありたい。
Kyomei7.8の名に込めたのは、共鳴(Kyomei)という言葉が持つ響きと、人と自然、伝統と現代、機能性と美しさが調和する世界観。そして「7.8」は、わずかな揺らぎや変化の中にこそ、心地よさや美しさがあるという私たちの哲学を象徴しています。
このブランドが生み出すものは、単なるモノではなく、「感じる」ための体験です。纏った瞬間に感じる温もり、手に取ったときの柔らかさ、日常の風景に溶け込む佇まい。そうした些細な瞬間にこそ、豊かさは宿ると信じています。
時代が移り変わる中でも、変わらない価値を持つものを。使うほどに愛着が湧き、世代を超えて受け継がれていくようなものを。Kyomei7.8は、そんな想いを胸に、これからも天然素材の持つ本質的な美しさを追求し続けます。